IT日記

Webエンジニアの徒然草

ITエンジニアの仕事なんてくだらない。

いきなりネガティブなことを書く。

エンジニアといえば一般には何かものを作る仕事だと思われるだろうが、ことソフトウェアエンジニアに関してはそれは些か誤りだ。少なくとも、創作物のすべてを自分で作るようなことはしない。

技術が成熟した現在、概ね当該分野のどのソフトウェアでも共通で使われるような部品(ライブラリやフレームワークと呼ばれる)がいくらでも出回っているため、毎回いちから作り上げるようなことは効率が悪過ぎて普通やらないからだ。木造建築を建てるのに、樹木を育てるところからはやらないように。

実際の仕事ではライブラリやフレームワークの使い方を調べ、それを動かすための、時に僅かなソースコードのみを自分で書くことになる。取扱説明書の通りに部品を組み立てる日曜大工と変わらない。大した創造性も必要ない。

では、そうしたライブラリやフレームワークといった開発基盤自体を開発する仕事をすれば良いと思うかもしれない。しかし、そうした共通化しやすい部品というのは大抵、とっくに誰かがオープンソースとして無料で公開している。

しかもライブラリやフレームワークといった部品は年々、洗練されたより使いやすいものが開発されている。プログラミング言語自体、より少ないソースコードでロジックが記述できるものが採用される流れもある。より簡単にソフトウェアが開発可能になる反面、ソフトウェア内部の複雑で開発難度の高い部分をやってもお金にはなり難いのだ。

一部のマニアたちが担っていた仕事から、誰にでもできる仕事に変容してきているのだろう。